新品のタイヤを慣らし運転のための目安にする方法もある。新品のタイヤの表面にはポッチがついているが(そり残したヒゲみたいな感じでついている)、およそ1000キロで、これが消える。それまでは、急発進、急加速、急ハンドルなどは控えたほうがベター。クルマにとってブレーキは命。しかし、怖いことに、新車のブレーキは百パーセント利いているわけではない。新品のブレーキはブレーキディスクに斜めに接しているため、ライニングの一部でしかブレーキが利いていないのだ。けつきよく、慣らし運転はブレーキの利きを正常な状態にするためにも必要といえるだろうか。最初のうちはブレーキの利き具合を確かめつつ、ある程度磨耗して、アタリが出てくるくらいまでは、慎重な運転が必要である。新車のサスペンションは、動きが鈍く、ショックを吸収しきれないもの。そんな状態のときに無理をしてしまうと、足回りを傷めることにもなる。最初のうちは、あまり凸凹した道を走らないこと。慣らし運転には、そんな優しさも必要である。【『慣らす』のではなく『慣れる』】「慣らし運転」とは、クルマの調子をみながら、文字どおり「慣らす」ことだが、この時期は「ドライバーがクルマに慣れる」ためにも必要。クルマは機械とはいえ、一台一台、クセや特徴がある。新車のうちは、それに「慣れる」必要があるのだ。安全かつ快適なカーライフをおくるためには、クルマが自分の手足となるよう、この時期に仲良くなっておくことだ。エンジンスタートのとき、イグニッションキーを遠慮がちにチョン、チョンと回す人がいるが、こうしたチョンがけは絶対にやめるべき。エンジンはキーをしっかり回して、プラグから十分に火花をスパークさせることによってはじめて始動する。チョン、チョンやっていると、インジェクターが故障するだけだ。